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THE BACK HORN × 熊切和嘉『光の音色』
物語部分のプロットは古典的とさえ言えるようなものなのに、途中からすっかり引き込まれるのは、わざわざロシアまで行って撮った映像と、やはりなんといっても音楽の力によるところが大きい。
もちろん彼らのことだから、どの曲も単に雰囲気で選んだわけではなく、すべて意味があったうえでそこに鳴っている。ゆえに、シングル曲などのスタンダードな代表ナンバーだけでなく、アルバムの隠れた名曲も入っているのは必然なのだけれど、その並びがバックホーンのいつものライヴのセットリストと変わらないものになっていることにも改めて感心。とにかく、何度も聴いて内容をよく知る曲ばかりだから、否応も無く持っていかれる。「幸福な亡骸」が流れ出した時なんか、背筋にゾクゾクきまくりだった。

「シンフォニア」はエンディング・テーマということになると思うので、「コバルトブルー」が実質的な本編ラストというのもよかった。この曲が本当に大好きだ。シングル・リリース時にインタビューさせてもらったおかげで、曲ができる背景を詳しくメンバー自身から聞く機会を持てたのだけど、かいつまんで言えば、「コバルトブルー」は特攻隊の歌だ。ツアー先の鹿児島で、歴史オタクの岡峰光舟に連れられて知覧特攻平和会館を訪れた菅波栄純は、体調を崩してしまうほどの何かをそこで感じ(※「念みたいなものを受け取っちまった」本人談)、一気にこの曲を書き上げたという。
ここで描き出される若者の心情は、もちろん彼の空想にすぎないわけだが、「めんどくせえな、逃げちまおうか」というワンフレーズだけでもう、映画化されたベストセラー小説よりも遥かにリアリティを感じさせるものになっている(ウソです、本は読んでません)。その理由は、"昔お国のために若い命を散らした立派な兵隊さんがいました"というような、よくある感動物の形式を一切なぞらずーーというか、はなから意識もせずに表現者としての直感でつかみとっているから。
で、そういう歌が、どこかの異国のおじいさんのストーリーと何の関係があるの?と思われるかもしれないけど、ちゃんとある。

こんな感じで、収録された全曲の意味について、町山さんみたいに解説したくなってしまうのだけど、さすがに公開前なので止めておきますね。


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